感受性の強いあなたに
「感受性」という言葉を、知っていたけれど、
長らく、その意味を知らずにいた。
「他人のことを、自分のことのよう思える性質」
といえるのでしょうか?
あるミュージシャンが、東日本大震災の際に、
被災者の苦しみを自分のことのように感ずる余り、
うつ状態になってしまったとか。
「自分が災害にあったわけでもないのに、何を甘いことを」
「落ち込むヒマがあるのは余裕のある証拠」
「支援の一つでもしたほうがいい」
そんな意見もあるのでしょうが、
本人は何も手に付かないほどの苦しみを感じ取ってしまうのでしょう。
そんな人だから、自分が体験していないことでも、
想像の羽を伸ばして、豊かな楽曲として歌い上げることができたりする。
うつの人って、感受性の強い人が多いと思う。
「こんなことを言ったら、人にどう思われるか」
「嫌われるんじゃないか、叱られるんじゃないか」
こう思うと、行動できなくなってしまう。
優しい人だと。
感受性は、想像力が豊かなのだと言えると思う。
「人を殺す体験をしてみたかった」
という人があるけど、殺される人の気持ちが想像できないんじゃないかな。
感受性が強いというのは、良くもあるけど悪くもある。
要はそれをどう使うか。
うつの人も、その体験を活かして、同じように苦しむ人に
元気を与えることもできる。
秋の夜の独り言です。